本当に疲れた日、思いきって何もやらないことで得たもの
毎日育児をしていると、疲れて「今日は育児も家事も投げ出したい! 」と思う日もありますよね。それでも家族のためといつも通り頑張るものの、普段以上にイライラして子どもに怒ってしまうことはありませんか。本当に疲れた日は思いきって「何もやらない」のも手かもしれません。何もやらないことで得たものがあるという、3人のママの意見をご紹介します。
◆やらなくても良い家事がわかった
予定外の予定が入り込んで夕方遅くに帰宅し、今日はもう何もできないと思った3歳の子を持つママ。その日は買ってきたお弁当で夕食を済まし、子どものお世話以外何もやらなかったそうです。
家事をやらないことで「そもそもこの家事って必要?」と考えることができたそう。彼女は毎日シンクを洗うのをやめ、洗濯物はハンガーに干してそのまま収納することとして、洗濯物を畳むのをやめたと言います。さらに、家事の負担を減らすために、食器や家族の服、タオルなどの数を減らすことにしました。
毎日やらなくても済む家事は、意外とあるものです。家事を休んで、どの家事を減らせるか、一度じっくり考えてみるのも良いでしょう。
◆パパに「必要性」をわかってもらえた
2人目の産後、それまでと同じように家事ができない日が増えたという4歳と2歳の子を持つママ。子どものお世話に手一杯で、パパが帰宅しても床にはオモチャが散らばり、シンクは洗い物でいっぱい、洗濯物も山積みの日々が続きました。
はじめはパパも文句を言いましたが、「やらないのではなくてできない」と伝えたそう。子どものお世話に手がかかる様子を見て、次第にパパも状況を理解し、帰宅後に洗い物をするようになりました。
それまでいくら頼んでもパパは家事をやらず、結局ママがやってしまうことが多かったこのご家庭。「山積みの食器や服を毎日見ることで、パパも自分が家事をやる必要性を理解したのだと思う」と言います。「百聞は一見に如かず」とも言いますが、口で言うよりも目で見た方が理解はしやすいですよね。「家事をできない理由」を根気よくパパに説明していたことも功を奏したのでしょう。
◆優先順位がわかった
7歳、3歳、1歳の子を持つママは、疲れたときに無理に家事をして子どもに怒ってしまうことが何度も続き、無理をしないことを決めました。「部屋がキレイで手作りの料理が並んでも、ママがイライラしていたら子どもは悲しい。部屋で遊んでいてもつまらないし、料理も美味しくなくなる。我が家では子どもの心の栄養が一番と決めた」と言います。
「疲れたけど家族のために頑張ろう」と無理しても、いつも以上に不機嫌になったり、怒ったりしてしまっては元も子もないですよね。特に育児においては、根性論で乗り切ろうとは考えない方がいいかもしれません。無理して頑張ったストレスの矛先が、子どもやパパに向かいやすくなってしまいます。家事が大切なのか、子どもの笑顔が大切なのか、比較して優先順位を考えてみることも大切でしょう。
「何もやらない」ことには思った以上の発見があるようですね。思いきって試してみてはいかがでしょうか。
引用:mammemo/宮野茉莉子