子育てのお悩み、キーワードは「栄養バランス」?
子育てをしていると、悩みは尽きませんよね。
多くの喜びを感じられる一方で、言う事を聞いてくれなかったり、
他の子と比べてしまったり、不安になることもしばしば。
マニュアル通りにいかないのが、子育ての難しいところかもしれませんね。
お子様のこんなお悩み、抱えていませんか?
✅イライラしやすい、情緒不安定
✅勉強に集中できない
✅食べ残しが多い
✅風邪をひきやすい
✅朝なかなか起きれない
✅体力がない
✅発育、言葉の遅れが気になる
これらのお悩み、もしかしてお子様の「栄養バランス」が影響しているかも。
お子様のこころとからだの成長には、ミネラルやビタミンなどの栄養素が深くかかわっていますが、
近年では、これらの栄養素が不足している「新型栄養失調」が社会的な課題となっているんです。
ー目次ー
▶お悩みの原因は「新型栄養失調」かも?
▶K君(8歳)、1日の栄養バランスは?
▶ミネラル別おすすめ食材はこちら!
ー鉄
ーカルシウム
ーマグネシウム
ー亜鉛
▶今すぐ実践したい!調理のポイントとは?
▶サプリメントや栄養補助食品をご利用の前に
「新型栄養失調」とは?
「新型栄養失調」とは、こことろからだの成長に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素が摂れていない状態。
近年では、なんと約8割のお子さまに、新型栄養失調のリスクがあると言われているんです。
5人中4人に、「新型栄養失調」のリスクあり
※参考:ハウス食品
例えば、12~14歳の育ち盛りの男の子を例にとると、体に必要な栄養素の多くが不足になっていることが分かります。
※令和元年国民健康・栄養調査及び日本人の食事摂取基準2020年版より
これらの栄養素の中でも、特にミネラルはこころや体の成長に大きく関わっています。
成長期に必要なミネラルが不足すると、こころと体に様々な影響を及ぼす可能性があるんです。
ミネラル不足と関連のある症状
✅鉄不足
落ち着きがない、言葉の遅れ、集中できない、学力の低下、朝起きれない
✅カルシウム不足
成長の遅れ、イライラしやすい、集中できない、骨がもろくなる
✅マグネシウム不足
集中できない、学力の低下、落ち込みやすい、食欲がない、疲れやすい
✅亜鉛不足
成長の遅れ、学力の低下、食欲がない、不安・うつ、皮膚炎、風邪をひきやすい
3食しっかり食べていても危ない?
「3食しっかり食べているから大丈夫!」そんな方も要注意。
3食しっかり食べていても、必要な栄養素が不足しているのが「新型栄養失調」の特徴なんです。
例として、8歳の男の子(K君)を子育て中のicoiスタッフIさんのある日の献立と、摂取できる栄養素を見てみましょう。
K君のある日の食事メニュー(給食あり)
朝:鮭おにぎり・鶏つくね団子・ヨーグルト・いちご・乳酸菌飲料
昼:給食・わかめごはん・さわらの西京焼き・ほうれん草のおひたし・カブと小松菜のみそ汁・グレープゼリー・牛乳
夜:ハンバーグ・人参・いんげん・じゃがいも・ご飯・コーンスープ
給食のある日でも、1日の摂取量でみると、カルシウム・鉄・マンガン・クロムといったミネラルが不足になっています。
次は、給食の無い休日の栄養バランスを見てみましょう。
K君のある日の食事メニュー(休日)
朝:イチゴジャムトースト・ヨーグルト・牛乳
昼:野菜たっぷり焼きそば・オレンジ
夜:ひじきの五目御飯・あおさ味噌汁・鶏のさっぱり煮
Iさんのご家庭のお食事を分析してみると、カルシウム・鉄・マンガン・クロムなどを中心に、複数のミネラルが不足しがちになっていることが分かります。
ミネラルは体で生成できないため、食べ物から摂取する必要がありますが、食品中に含まれる量はごくわずか。
また、お子様の好き嫌いもあり、ミネラルの含有量まで考えながら献立を考えるのは至難の業…
これらの理由などから、3食しっかり食べていても、不足しがちな栄養素が出てきてしまうことがあるんです。
お子様の健やかな成長のためには、
まずはお子様の栄養バランスを把握して、効率的に適切な栄養を取っていくことが重要です。
ミネラルを効率よく摂れるおすすめ食材
子供の成長に不可欠なミネラルを取り入れたい!
そんな方に、普段のお食事に取り入れられる「おすすめ食品」をご紹介します。
✔鉄
不足すると…
落ち着きがない、言葉の遅れ、集中できない、学力の低下、朝起きれない
ーおすすめ食材ー
ひじき、あさり、しじみ、豚・鶏レバー、大豆、刻み昆布、高野豆腐、はまぐり、卵黄、いわし(丸干し)、カシューナッツ、アーモンド、オートミール、がんもどきなど大豆製品、フダンソウ、コンビーフ、牛赤身肉、切り干し大根、小松菜、枝豆、くるみ、ごま、あおのり、干しエビ、かつお節
▶「鉄」を上手に摂るポイントはこちら!
★吸収率の高いお肉やレバー、赤身魚など動物性食品を積極的に摂取しよう
お肉・お魚類と野菜類など、上手に組み合わせてバランスよく摂取しましょう。
★ココア で手軽に
ココアには1杯約0.7mg(1日の推奨量の11%)の鉄分が含まれるほか、成長期に必要なミネラルを豊富に含んでいます。
1日1杯のココアを習慣化していただくのもおすすめですよ。
★鉄製の調理器具がおすすめ
鉄鍋、鉄フライパン、鉄瓶など、鉄製の調理器具は調理の過程でカラダに吸収しやすい鉄分が流出されます。
「料理の内容は変えるのは難しいけど手軽に鉄不足を補いたい」という方は、鉄製の調理器具をご利用いただくのがおすすめです。
✔カルシウム
不足すると…
成長の遅れ、イライラしやすい、集中できない、骨がもろくなる
ーおすすめ食材ー
干しエビ、桜えび、かたくちいわし、きびなご、チーズ、干しずいき、ひじき、昆布、まあじ、わかめ、寒天、高野豆腐、しらす、切り干し大根、わかさぎ、ししゃも、大豆製品、アーモンド、あさり、しじみ、大根・かぶの葉、モロヘイヤ、ケール、水菜、菜花、ヨーグルト、牛乳、フダンソウ、春菊、ごま
▶「カルシウム」を上手に摂るポイントはこちら!
★カルシウム豊富食材を、1日1回は取り入れよう
手軽に摂取できるのが、ヨーグルトや牛乳などの乳製品。
毎食は難しくても、1日1回は意識して取り入れていただくのがおすすめ。
また、小魚、海藻類、乾物も1日1回は取り入れたいところ。
ひじきや切干し大根は、煮物のほか、混ぜご飯やおにぎりにするのもおすすめです。
乾物の戻し汁は栄養素が詰まっていますので、捨てずに煮汁として使いましょう。
★カルシウムたっぷり食材のふりかけ
桜えび、しらす、大根やかぶの葉を使った、手作りふりかけもおすすめ。
手軽に美味しくカルシウムを摂取できますよ。
✔マグネシウム
不足すると…
集中できない、学力の低下、落ち込みやすい、食欲がない、疲れやすい
ーおすすめ食材ー
わかめ、昆布、ひじき、アーモンド、大豆、カシューナッツ、落花生、かたくちいわし、切り干し大根、くるみ、大豆製品、高野豆腐、ひよこ豆、しらす、あずき、玄米、干しシイタケ、干ぴょう、寒天、オートミール、あさり、いくら、フダンソウ、とうもろこし、枝豆、ほうれん草、干しエビ、桜えび、ココア、ごま、きなこ
▶「マグネシウム」を上手に摂るポイントはこちら!
★お味噌汁にあおさ!
あおさには2.5g(おおさじ1杯)あたり約80mg(1日の推奨量の28%)のマグネシウムが含まれます。
味噌汁にいれていただくだけで気軽に摂取することができるのでおすすめです。
★刻み昆布を上手に活用しよう
マグネシウムの他、成長期に必要なミネラルを豊富に含んでいる刻み昆布。
がんもどきや厚揚げなどの大豆製品と組み合わせて、煮物などにしていただくのもおすすめです。
★おやつにナッツ
ナッツ類は、マグネシウムの他にも豊富なミネラルを含んでいます。
おやつに素焼きナッツを取り入れていただくほか、サラダに砕いて入れていただくのもおすすめです。
✔亜鉛
不足すると…
成長の遅れ、学力の低下、食欲がない、不安・うつ、皮膚炎、風邪をひきやすい
ーおすすめ食材ー
牡蠣、牛赤身肉、レバー、干しずいき、カシューナッツ、高野豆腐、チーズ、大豆、卵黄、コンビーフ、しじみ、たらこ、かに、アーモンド、豚赤身肉、あさり、しらす、わかめ、うなぎ、くるみ、ししゃも、鶏ささみ、まいわし、大豆製品、切り干し大根、いくら、鶏ひき肉、ココア、ごま、アマランサス、桜えび、きなこ、干しエビ
▶「亜鉛」を上手に摂るポイントはこちら
★「ごま」を上手に活用しよう!
亜鉛などの栄養素をバランスよく含む「ごま」
「すりごまを1日1杯」など、積極的に取り入れていただくのがおすすめです。
★日本のスーパーフード「乾物」を取り入れよう
高野豆腐、切り干し大根、干しひじきなど、日本の伝統食材「乾物」には豊富な栄養素が含まれています。
煮物などで、1日に1回はお食事に取り入れていただくのがおすすめですよ。
栄養素を効率よく摂ろう!調理のポイント
ミネラルは調理の過程で流出しやすい栄養素。
いくつかのポイントを抑えて、効率よく摂取しましょう!
・おすすめは生(サラダなど)!
スムージーやフレッシュジュースも栄養素を吸収しやすくなるのでおすすめです。
蒸し料理も栄養価を効率よく吸収できます。
・ミネラルは水に流出しやすい!
切ってから水につけるのはなるべく控えましょう。
※あく抜きなどでさらす場合はなるべく短時間で!
煮込み料理は煮汁に溶け出すため、煮汁も一緒に召し上がっていただくのがおすすめ。
スープや味噌汁など汁物は汁に溶け出したミネラルを余すところなく吸収できますので特におすすめです。
・塩分に注意
塩分(ナトリウム)は多く取り過ぎるとミネラルの吸収を阻害してしまいます。
塩分控えめを心がけましょう。
・農薬はしっかりおとす
残留農薬はミネラルの排出を促進する可能性があると言われています。
野菜・果物はしっかりと洗浄してから調理するようにしましょう。
・添加物に注意
添加物はミネラルの吸収を阻害する可能性があると言われていますので、なるべく避けていただくのがおすすめです。
サプリメントや栄養補助食品をご利用の前に
お子様の健康のため、サプリメントや栄養補助食品をご利用いただいている方は多いですが、
ご利用いただく際に、注意していただきたいことがあります。
体に必要なミネラルは全部で16種類ありますが、それぞれ適切な摂取量によるバランスを保ちながら、体の機能を正常に働かせています。
この摂取量のバランスを考慮せず、特定のミネラルばかり注目して摂取してしまうと、全体のバランスが崩れ、カラダに悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるんです。
まず大事なのは、お子様の体の栄養バランスを知ることから
不足しているもの、多く取り過ぎているものを把握することで、普段のお食事で気を付けるべきポイントが見えてきます。
お子様の健やかな成長のため、まずは栄養バランスのチェックをいただくのがおすすめですよ。
栄養バランスのチェックには、尿検査、血液検査、毛髪栄養検査などがあります。
尿検査や血液検査は数日間の食事内容に大きく影響されてしまいますので、
健康管理にお役立ていただくには、長期的な栄養バランスが把握できる毛髪栄養検査がおすすめです。
いこらぼ(毛髪栄養検査)は、髪の毛から不足や過剰になっているミネラルを気軽にチェックできるサービスです。
お子様に不足している栄養素を把握し、効率的に食生活の見直しをいただくことができます。
※いこらぼ加盟美容室をご利用中の方は、ご利用中の美容室にて、いこらぼをご利用いただけます。
いこらぼ加盟美容室がお近くにない方は、いこらぼ検査キットをご利用ください。
ついついイライラして、子供にきつく当たってしまう…
そんな子育て中のお悩みも、ミネラル不足が関係しているかも…?
\家族みんなで、いこらぼ(毛髪栄養検査)/
いこらぼ検査キット(家族割セット)
※いこらぼ取扱い美容室をご利用中のお客様は、ご利用中の美容室にお問合せください。
参考
働く女性の心とからだの応援サイト
日本人の食事摂取基準(2020年版)
令和元年国民健康・栄養調査報告
e-ヘルスネット
食事中ミネラルの調理損耗の実態と基礎実験
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