必須ミネラルのご紹介~ミネラルのはたらきと効能
”必須ミネラル”とは?
ミネラルは生体組織の構成や、生理機能の維持・調節に必要な微量栄養素です。
人間の体では作ることができないため食物として摂る必要があります。
不足した場合は欠乏症や東洋医学でいう“未病” (=病気とは言えないが体の不調があること)状態など、さまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。
ミネラルは、互いに吸収や働きに影響をあたえ合うことがあり、他の栄養素と一緒にバランスよく摂ることが求められます。
たとえばカルシウムは、ビタミンDが不足していると十分に吸収されませんので、一緒に取る事が必要です。
現代人に不足しがちな”ミネラル”
食生活が豊かになった現代でも、ミネラルをバランスよく取る事は難しいと言われています。
理由のひとつは、化学肥料の使用などによる土壌の変質などを背景に、野菜に含まれるミネラルの量が昔に比べて大幅に減っていること。
日本食品標準成分表によると、ホウレンソウに含まれる鉄分の量は、1950年ごろに比べてわずか15%の水準。
タマネギに含まれるカルシウムの量も半減しています。
また、加工食品も一因となっています。
ミネラルは一般に水に溶けやすいため、水処理した食材を使った加工食品はミネラルが失われやすいと言われています。
同じ野菜や魚、肉を食べるにしても生鮮品を買って料理するなど、加工度や精製度の低い食材を取り入れる事が重要です。
調味料も、生成された塩や砂糖よりも多様なミネラルやビタミンを含む天然のものを利用しましょう。
摂り過ぎに注意
ミネラル不足を指摘された場合、どのようにすればいいのでしょうか?
サプリメントの使用が効率的ですが、摂り過ぎも注意が必要です。
例えばナトリウムなどは、摂り過ぎると高血圧や脳卒中に繋がる危険性もあります。
また、リンを摂り過ぎるとカルシウムとのバランスが崩れ、骨が弱くなっていきます。
最近は食事をインスタント食品で済ませてしまう方も多いですが、こういった食品はナトリウムとともに添加物としてリンが多く含まれています。
そのためこうした食品の食べすぎはミネラルの過剰摂取となってしまいます。
自分に不足しているミネラル、過剰なミネラルを知り、バランスよく摂取するように心がけましょう。