バリア機能を高めて有害物質に負けないカラダづくりを!

いこらぼ

バリア機能を高め、有害物質が入りにくいカラダ作りを!

日常生活の中で、どうしても蓄積してしまう「有害物質」

有害物質は、まず摂取しないように避けることとともに、
入り込みにくい体を作っていくことも非常に重要です。

私たちの体は、本来もつバリア機能により有害物質をブロックしてくれていますが、
食生活や生活習慣により、このバリア機能が失われがちになってしまっています。

普段の生活を見直し、バリア機能を正常に戻すことで、
「有害物質が入りにくいカラダ」を目指していきましょう!

バリア機能とは?
 有害物質をシャットアウト!皮膚のバリア機能
  ・皮膚は第三の脳!?
  ・皮膚のバリア機能が無くなると…?
 体の中から私たちを守る!腸のバリア機能
バリア機能を低下させる「炎症」
 バリア機能を失う原因は「炎症」にあり!
  ・炎症が全身に影響を及ぼす!?
  ・腸に穴があく!?リーキーガット症候群とは
 口腔内の炎症にも注意!
●炎症を静めるための4つのポイント

バリア機能とは?

有害物質をシャットアウト!皮膚のバリア機能

皮膚は第三の脳!?

皮膚は全身の表面を覆い、外の細菌や有害物質を直接体に入れないようにするバリア機能を持っています。
更に近年では、免疫系の重要な役割を持つ細胞や、様々な化学刺激に対する受容体があることが分かっています。

皮膚は、バリア機能を持つだけでなく、外部環境からの情報をキャッチし、その情報を全身に知らせ、
生理現象や感情の動きにも関わる重要な機能があることから、「第三の脳」とも言われるほど重要な器官なんです。

皮膚のバリア機能がなくなると…?

皮膚に傷ができたり、ただれていると、様々なウィルスや有害物質がカラダに簡単に侵入してきます。

極端な例でいうと、全身やけどでバリア機能が失われることにより、感染症で亡くなってしまうなどの事例があります。
バリア機能が失われた状態では、あらゆる場所に存在する細菌やウィルス・カビなどの侵入や繁殖を防ぎようが無く、抗生物質だけではとても太刀打ちができません。

やけどだけでなく、皮膚炎や栄養が悪い状態、加齢などによる皮膚機能の低下は、さまざまな問題を引き起こしてしまうのです。

体の中から私たちを守る!腸のバリア機能

腸には下記のような3つのバリア機能があります。

①外からの物質を通りにくくする
②粘膜を保護し、腸に入ってくるもの・入らないものを振り分ける
③良くない細菌の増殖を抑える、体外の微生物を入りにくくする

腸は、これらのバリア機能により、私たちの体を内側から守ってくれていますが、このバリア機能が失われると、有害物質が簡単に体内に入ってきやすくなってしまうのです。

バリア機能を低下させる「炎症」

バリア機能を失う原因は「炎症」にあり!

炎症とは、傷や感染、アレルギーなどの反応によって、その影響を受けた部分が赤く腫れて熱を持ち、痛みを感じたりする状態を指します。

この反応は外的な物質の侵入を防いで外に出そうとする、「排泄」の一つとも考えられています。
そのため、無理に抑えることはあまりおすすめできません。

まずは炎症を起こさせないようにすること、炎症があれば自然に収めていくこと、そして原因となるものを減らすことが大切です。

全身に影響を及ぼす「慢性炎症」

炎症は、ウィルスや細菌などの異物が入ってきたときや感染したときに、それと戦おうとして体が起こす反応です。

炎症は腫れたり熱をもったりするものと思われがちですが、痛みを感じない慢性的な炎症と言うのもあります。

近年、この慢性炎症は全身の疾患と関連することが分かってきました。

\炎症が全身に影響を及ぼす仕組み/
① 有害物質などにより炎症が発生
② 異物と戦おうと、血管から様々な物質が産生される
③ ②の物質が血管を通し全身に運ばれる
  この時、普段はいろいろな物質をブロックしている血管が物質を通しやすくなる
④ ③と同時に外から入ってきた物質についても一緒に全身に通してしまう
⑤ 結果として全身の様々な粘膜で炎症が起こりやすくなる
⑥ 粘膜は、気管支・口腔内・消化管・目・鼻腔・脳脊髄関門・血管など全身に及ぶため、
  あらゆる場所から異物が入り、全身の炎症を引き起こす

炎症は粘膜の機能を阻害し、様々な場所で悪影響を及ぼします。
例えば、最近では、「リーキーガット症候群」という、腸に穴があく状態も注目されています。

リーキーガットは、アレルギー、下痢や便秘、肌荒れ、疲労感、栄養障害、免疫障害など多くの疾患の原因と言われています。

\あなたもなっているかも…!?リーキーガット症候群とは/
正常な腸の粘膜はきめ細かい網目のようになっていて、通してよい物質と通さない物質が選択できるようになっています。
炎症が起こるとその網目に穴ができてしまいます。
そうすると、本来は通さない物質を通してしまったり、栄養がしっかり吸収できなかったり、体内に残しておくべきものが漏れ出たりすることがあります。
このような状態は「リーキーガット症候群」(漏れ出る腸)と言われ、昨今さかんに研究されています。

リーキーガットの原因としては、粘膜の炎症のほかに、抗生物質の摂取や、ジャンクフードや砂糖の入った食品の摂りすぎ、過食などにより腸に消化できないものがたくさん残ってしまっている状態があげられます。
この状態になると、カラダに必要な栄養が吸収できず栄養不足になったり、本来吸収してほしくない有害な物質まで体に取り込んでしまうことになるのです。

 

口腔内の炎症にも注意!

歯肉炎、歯槽膿漏などの口腔内の炎症も全身症状に関係していると言われています。
口は外から体内にものを入れる入り口で、多くの防御機能があります。

口腔内にはリンパ組織が存在し、異物が多く入るとカラダを守ろうとして炎症を引き起こすのです。

炎症を静めるためには?

炎症を静め、有害物質が入りにくいカラダにするために、
下記の4つのポイントを意識していきましょう!

①炎症を引き起こしやすい食べ物を控える

まずは、炎症を引き起こしやすい食べ物を摂取しないようにしましょう。

炎症を引き起こしやすい食べ物
・乳製品
・砂糖
・小麦製品
・加工品
・化学調味料

②口呼吸を防ぐ

口呼吸は口腔内の乾燥によって雑菌の繁殖や粘膜の萎縮を引き起こし、歯肉炎、虫歯などを起こしやすくします。

よく話す人、歌う人、スポーツする人は、口で呼吸していることが多いと言われています。
意識して口を閉じるようにしましょう。

③口腔内の手入れを行う

歯間ブラシなどを使い口腔内の手入れをしましょう。
定期的に歯医者さんに行き虫歯の治療や歯石や歯垢の除去をするのがおすすめです。
虫歯がある場合は、金属歯を入れるのは避けましょう。

④消化しやすい食べ物を食べる

いくら栄養価の高いものを食べても腸の状態が良くなければきちんと吸収されません。
また、消化に悪いものを食べていると、腸に未消化物が停滞し、有害物質が発生してしまいます。

腸の炎症を改善することで多くの疾患が改善していきます。
まずは、炎症を引き起こしやすい食べ物をやめ、
消化しやすい食べ物を、消化しやすい形で摂ることを心がけていきましょう!

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