肌荒れが気になる、食欲がない…不調の原因は「亜鉛不足」かも

いこらぼ

亜鉛不足による影響

亜鉛は新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応など、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ重要な役割を持っています。

現代の食生活の中で不足しがちと言われている“亜鉛”。

この亜鉛が不足するとどのような影響があるのでしょうか?

 

亜鉛不足により起こる症状

①免疫力の低下
亜鉛は免疫機能に関わりのある細胞の働きに影響があります。
不足すると免疫力が低下し、肺炎などの感染症にかかりやすくなります。
感染症だけではなく自己免疫疾患も亜鉛の低下に関わることがわかっています。

②髪や皮膚などの異常
亜鉛は髪や皮膚、粘膜、爪の状態を良好に保つのに役立ちます。
原因疾患のない、かゆみを伴う皮膚や慢性湿疹そして脱毛や爪の異常も亜鉛欠乏が関わると考えられています。

③味覚障害
食べ物の味は、舌にある味蕾という器官で感じ取ります。味蕾は新陳代謝が活発で約4週間のサイクルで生まれ変わります。
亜鉛はこの働きを促しており、不足すると味覚障害が起こることがあります。

④成長障害
亜鉛は細胞分裂・細胞増殖に不可欠なミネラルです。
多くの酵素の構成成分となり、タンパク質やホルモンの合成、DNAの複製などに深く関わります。
そのため亜鉛欠乏により乳幼児や子どもでは成長障害を起こすことがあります。

⑤精神・行動への影響
抑うつ状態や情緒不安定は亜鉛欠乏で出現することがあります。
また、血清亜鉛の濃度の低かったうつ病の患者さんが、病状の改善とともにその数値が回復したり、亜鉛を補充した方が抗うつ効果が高い、といった報告があります。

亜鉛が不足する原因

近年、偏った食事や、極端なダイエットにより亜鉛の摂取量が不足していると指摘されています。

亜鉛は肉類や魚介類などに多く含まれています。
また、食物繊維や青菜に含まれるシュウ酸は亜鉛の吸収を阻害するため、肉類や魚介類を食べないベジタリアン、ビーガンなどは不足しやすいミネラルと言われています。

亜鉛の摂取量不足だけでなく、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物(ポリリン酸など)を含む加工食品やレトルト食品を多く摂取することも、亜鉛不足を招きます。

さらに、お酒をよく飲む方も注意が必要です。
アルコールの代謝に関わる酵素は、亜鉛を材料としています。

お酒を飲むことで体内の亜鉛が使用されるだけでなく、アルコールは尿中への亜鉛の排泄を促します。

亜鉛不足を解消するには

亜鉛は全ての細胞に含まれるため、肉・魚介・種実・穀類など多くの食品に含まれています。

特に多いものとしては牡蠣、あわび、たらばがに、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、納豆、えんどう豆、切干大根、アーモンド、落花生などです。

偏食や極端なダイエットを避け、一汁三菜のような食事を摂ると、亜鉛は十分量摂取できます。

加工食品やレトルト食品には亜鉛の吸収を阻害する食品添加物が含まれていますので、注意が必要です。

また、お酒好きな方は適正量を守ることと、おつまみに亜鉛を多く含む肉や魚、大豆製品、ナッツ類を使用したものを選びましょう。

亜鉛を失いやすい抗菌剤や利尿剤を常用している場合は、医師との相談も必要です。

鉄を多く摂ると亜鉛の吸収が阻害され、亜鉛を多く摂ると銅の吸収を阻害するので、他のミネラルとのバランスも必要です。

 

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