カラダに毒素がたまっているかも…?要注意!!有害金属”水銀”
日常生活の中で、気付かないうちに私たちの体の中に蓄積されている”有害ミネラル”
そのうち、日本人の食生活の中で元も蓄積しやすいものが”水銀”です。
水銀は、許容量を超えてしまうと、水俣病等の原因となる事が分かっていますが、
微量の蓄積でも、いわゆる”未病”などの様々な体の不調の原因になると言われています。
◆水銀の蓄積が原因と考えられる”未病”の状態
・なんとなく気分が重い
・眠気がとれない
・お肌が荒れやすい
・アトピー性皮膚炎
・食欲がでない
・情緒不安定だ
”未病”は病気になる1歩手前の段階。
「たいした事ない」と放置してしまうと、大きな病気に繋がる可能性もあります。
有害ミネラルの”排出”を意識し、食生活などの生活習慣を見直す事で、より健康なカラダをめざしましょう!
水銀とは?
水銀は地殻を構成する成分であり、土、空気、水すべてに微量含まれています。
生物にも微量存在し、人体には3~4mg蓄積されています。
水銀の種類には、金属水銀、無機水銀、有機水銀があります。
金属水銀
体温計や乾電池、蛍光灯などに使われています。
有機水銀
有機水銀のひとつであり、水俣病の原因であるメチル水銀は、
プランクトン→草食魚→肉食魚→大型魚といった食物連鎖により濃縮されます。
その結果、大型のマグロ、歯鯨、サメなどの中には比較的高濃度のメチル水銀を含有しているものが多くいます。
無機水銀
防腐剤などに使われる酸化水銀や自然界の水銀の大半を占める硫化水銀が含まれます。
朱色の原料として漆器や神社の塗料などに使われてきました。
どうやって体内に入ってくる?
人が食品から摂取する水銀は、魚介類からが最も多く、そのうちメチル水銀は、殆ど100%腸管から吸収され、腎臓、肝臓、脳などの臓器に蓄積し、その後、尿、糞便、頭髪などで排出されます。
水銀は自然界でも火山などから出ています。
そして、メチル水銀は微生物によって常につくられているため、魚介類には例外なくメチル水銀が含まれています。
メチル水銀は、脳・血液関門や胎盤などのバリアーを通過して脳や胎児に移行してしまいますので、特に水銀値の高い人や妊娠している女性は魚介類の摂取には注意が必要です。
水銀濃度が高いのは、カジキやマグロなどの大型魚、アコウダイやキンメダイなどの深海魚、クジラなどです。
しかし、一般の方にとっては、水銀値の高い魚を持続的に、大量に食べ続けない限り、水銀値が異常に高くなる心配はありません。
魚介類は、すぐれた栄養成分を含んでいるので上手に摂取しましょう。
人体のメチル水銀は、生物学的半減期(血中濃度が半分になる時期)が70日と考えられており、いつまでも体内に留まる事はなく、一定濃度以下のメチル水銀であれば、毎日摂取しても中毒量に達することはありません。
~赤ちゃんへの蓄積に注意!
胎盤は、母親の血液に含まれている有害物質が赤ちゃんに入らないようにするろ過装置の役目をしています。
しかし、メチル水銀はアミノ酸に結合して胎盤を通過し、胎児に蓄積されていきます。
近年、妊婦の頭髪中水銀濃度が10~20ppmでも胎児に影響を与え、出生後の子供の神経発達機能に異常をきたすという報告がされています。
1990年のWHOの報告では、母親の毛髪水銀値が10~20ppmであると、胎児に障害が現れる危険が5%あるとしています。従って、10ppm以下が望ましいと言えます。
人体への影響は?
メチル水銀中毒の症状は、メチル水銀が多くとりこまれている肝臓や腎臓に現れるわけではなく、神経症状が主な症状です。
この神経症状は、取り込んだ量や期間、年齢によって異なります。
成人期の中毒症状が感覚障害、小脳失調、視野障害、聴覚障害であるのに対し、胎児期に中毒がおこると、脳性麻痺症状や知能障害が起こります。
また、中毒症状に至らなくとも、体内に水銀の蓄積が一定量以上ある場合には”未病”といわれる症状など、様々な不調をきたす可能性があります。
水銀侵入をどうやって防げばいい?
水銀が多く含まれる食品の摂取を極力減らす
まずは水銀をできる限り体内に入れない事が一番です。
大型魚など水銀が多く含まれる食品を摂取する際は気を付けましょう。
排出に必要な栄養素を摂取する
水銀を食品から全く摂取しないというのはなかなか難しいですよね。
そのため、意識したいのが”排出”
水銀を排出する為に必要なのが、下記のような栄養素です。
◆水銀排出に必要な栄養素
カルシウム、マグネシウム、セレン、鉄、亜鉛、硫黄、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE
また、下記のようなデトックス成分をあわせて摂取することもおすすめです。
◆水銀排出に効果的なデトックス成分
αリポ酸、グルタチオン、Lシステイン、Lシスチン、Lメチオニン
水銀排出のための3STEP
STEP1.成分を排出させやすくする
重金属や有毒成分は脂肪に溶けこんだり、タンパク質と結合しています。まずはこれを水溶性に変化させます。
◆STEP1で必要な栄養素
ベータカロチン、ビタミンC、 ビタミンE、セレン、銅、亜鉛、マンガン、コエンザイムQ10、チオール、フラボノイド、ピクノジェノール、マグネシウム
STEP2.体外への排出へ導く
②水溶性になった毒素を体外への排出へ導きます。
◆STEP2で必要な栄養素
αリポ酸、グルタチオン、タウリン、Nアセチルシステイン、メチオニン、マグネシウム
※特にαリポ酸、グルタチオンが重要。
αリポ酸は食品から摂取しにくいため、サプリメントでの摂取がおすすめです。
STEP3.排出しやすいカラダづくり
③毒素が腸から排便へ、腎臓から尿へ、皮膚から発汗へ排出されます。
ここで重要なのが”腸内環境”
腸内環境が悪いと、体外へ排出されるべき毒素が粘膜から再吸収されてしまいます。
そのため、乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維を豊富に摂取し、腸内環境を常に良い状態に保つ必要があります。
”腸内環境”についてはこちら↓
>ミネラルを吸収しやすいカラダづくり
健康維持のためには、不足ミネラルの摂取も大切ですが、有害ミネラルの排出も重要。
ぜひ”排出”も意識して取り入れてみてくださいね。