クロムの基礎知識と摂り方のポイント
脂質や糖質の代謝をサポート!
縁の下の力持ち「クロム」について知ろう
こんな症状ありませんか?
✓ 体がだるい
✓ 疲れやすい
✓ 脚がむくむ
✓ 立ちくらみがする
✓ 尿の量が増えた
✓ のどが渇く
✓ 空腹感がある
✓ 体重が減ってきた
見逃しがちなこれらの不調、
もしかすると「クロム不足」のサインかも…?
お食事やサプリメントでかしこくクロムをチャージして、不調の無い毎日を目指しましょう。
ー目次ー
▶必須ミネラル「クロム」の特徴とは?
ー体のさまざまな代謝に不可欠
ー甘いものが好きな方は注意!
▶クロム不足と関連がある症状・疾患
▶クロムを効率よく摂ろう!おすすめ食品と摂り方の秘訣
▶クロムの正しい知識を身に付けよう!
ークロムの推奨摂取量を知ろう
ー吸収を促進する栄養素は?
ー吸収を阻害する栄養素は?
ー「摂りすぎ」にも気を付けよう
▶クロムの過不足をチェックしよう!
脂質・糖質などの代謝に不可欠!
「クロム」の役割とは?
体のさまざまな代謝に不可欠
クロムは、脂質や糖質などの代謝に欠かせない栄養素です。
クロムの主なはたらき
・糖代謝
・コレステロール代謝
・たんぱく質代謝
・結合組織代謝
代謝とは、食べ物として体に入ってきたものを分解したり、エネルギーに変換したり、貯蔵したり、老廃物として体外に排出したりする仕組みのこと。
この「代謝」が正常にされないと、さまざまな不調や疾患に繋がる可能性があるんです。
甘いものが好きな方は、注意!
クロムは糖分の摂取により体外に排出されやすいので、甘いものが好きな方は要注意。
その他にも、加齢、妊娠・出産により減少しやすいことが分かっています。
クロム不足と関連がある症状・疾患
私たちの体にとって必須の働きである「代謝」に関わるクロム。
不足状態が続くと、重い症状や疾患の原因となる可能性があります。
こんな症状や疾患に注意!
・意識障害
・糖尿病
・血清コレステロール増加
・中性脂肪の増加
・動脈硬化
・心筋梗塞
・脳梗塞
など
クロムの不足状態が続いたり、急激に排出量が変動する場合、自覚症状が無くても病変が起こっている可能性があります。
病気にならない体づくりのため、長期的なスパンでミネラルバランスを把握し、適切な管理を心がけましょう。
クロムを効率よく摂ろう!
おすすめ食品と1食分のクロム含有量
クロムの多く含まれるおすすめ食品と、1食分あたりで摂れるクロムの含有量をご紹介します。
まずは1日1食品から、普段のお食事に+αをしてみましょう!
「クロム」を上手に摂るポイント!
▶ビタミンCの含まれる食品と一緒に摂って吸収率UP!
ビタミンCは、キウイ、柿、いちご、パイナップル、オレンジ、ミニトマト、ピーマン、キャベツ、ゴーヤー、ブロッコリーなどに多く含まれています。
▶煮物などの煮込み料理は煮汁も一緒に!
ミネラルは煮汁に流出しやすいと言われています。栄養素の溶け出した煮汁も一緒にいただくのがおすすめです。
クロムが含まれる食品をもっと見る▼
正しい摂取量を知って、「クロム」を効率よく摂ろう!
クロムは1日にどのくらい摂ったら良いのか、ご存じですか?
不足や過剰に注意し、安全で効果的にクロムを摂取しましょう。
栄養素の中にはクロムの吸収を促進したり、阻害したりするものもあります。
クロムと上手に付き合うために、まずは正しい知識を身に付けましょう。
クロムは1日にどれくらい摂ればいい?
「クロムの摂取基準」を知ろう!
クロムは研究途上のミネラルのため、1日に摂取すべき推奨量は定められていません。
クロムは通常の食事で過剰になることはまずありませんが、サプリメントや健康食品などをご利用される際は、1日の摂取量が耐容上限量 (500㎍)を上回らないようご注意ください。
※耐容上限量:過剰摂取による健康障害を未然に防ぐ量
吸収を促進する栄養素
ビタミンC
吸収を阻害する栄養素
シュウ酸(ほうれん草のあくなど)
フィチン酸
ミネラルはバランスが大事。「摂りすぎ」にも気を付けよう
クロムは一般的な食事で過剰になることは殆どありません。
しかし、サプリメントやクロムを強化した食品の摂り過ぎにより過剰摂取となると、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
サプリメントや健康食品を利用の際は、1日の耐容上限量を超えないように注意しましょう。
過剰摂取により起こりうる症状:体重減少、貧血、血小板減少症、肝機能障害、腎不全、横紋筋融解症、皮膚炎、低血糖 など
ミネラルバランスのチェックには
からだのミネラルバランスを定期的に把握することで、病気になる前の細胞の変化を知り、事前に対策をすることができます。
日々の健康維持に、未病対策に。
今すぐ取り入れたい健康管理法「いこらぼ」についてはこちら▼
参考
厚生労働省 eJIMU
ミネラルの辞典 朝倉書店 糸川 嘉則(編)
健康のためには、バランスの良い食生活・適度な運動・質の良い睡眠が重要です。
食生活や生活習慣を見直して、美と健康を目指しましょう。