たくさん食べていても危ない!?【新型栄養失調】とは?
なんだかだるい、肩がこる、イライラする…
など、「病気じゃないんだけど、なんだか調子が悪い」ということはありませんか?
病気ではなくても「なんだか調子が悪い」、こんな状態の原因は、【新型栄養失調】かもしれないんです。
新型栄養失調とは?
栄養失調と聞くと、見るからに不健康で身体も細く、ぐったりと元気のない姿を想像しますよね。
食べ物を満足に食べられない時代とは比べ物にならないほど、豊富な食べ物が溢れている現代において、栄養失調になる事はあり得るのでしょうか?
今問題視されているのは、カロリーは足りているけれど、
・そのカロリーをエネルギー源として活用する
・骨や筋肉を作る
・細胞の新陳代謝を促す
などといった重要な役割を果たしている“ミネラル、ビタミン”が不足している状態・・・。
それが新型栄養失調です。
新型栄養失調とは、しっかり食事は摂っていても生命維持に必要な栄養物質は不足している状態のことを言います。
新型栄養失調の特徴
新型栄養失調の場合、一見元気そうに見えますが実は“小さな不調”が多々あるケースが多く見られます。
実際にこんな“気になること”ありませんか?
<睡眠>
□ 疲れやすく体力がない
□ 夜ぐっすり眠れない
□ 朝なかなか起きられない
□ 電車ですぐに居眠りしてしまう
□ 寝ている時に足がつる(こむら返り)
<体質>
□ 最近太りやすくなった
□ 痩せすぎ
□ 花粉症などのアレルギーを発症した
□ 貧血
□ 風邪をひきやすい
□ 偏頭痛がある
<精神面>
□ イライラすることが多い
□ 引きこもりがち
□ 人とのコミュニケーションが面倒
□ やる気がおきない
□ 集中力がない
□ 落ち着きがない
これらは新型栄養失調が原因だといわれています。
このように身体の問題だけでなく、精神面への影響も大きいのです
上記以外にも、現代増え続けている癌や糖尿病、心疾患などの病気は、この新型栄養失調を改善しなかった事で重大な病を引き起こしてしまった結果とも考えられます。
そして、特に注意しなければいけないのは、身体も脳もまだ小さい子供達への影響です。
心身の発達に必要な栄養素が不足することで、将来の健康にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
新型栄養失調を起こす食生活
新型栄養失調は、エネルギー源(カロリー)は足りていても、ビタミンやミネラル、そして食物繊維などが足りていない状態を指します。
カロリー源とは、糖質・脂質・タンパク質と言われる三大栄養素ですが、この中でも現代人が十分過ぎるほど摂取出来ているのは“糖質”です。
新型栄養失調と考えられる人の食生活の特徴として
“糖質過多”が挙げられます。
例えば、「朝ごはんは菓子パンを2つ食べたからお腹いっぱい!」
なんて言う人は完全に新型栄養失調です。
菓子パンには小麦だけでなくたくさんの砂糖、そして添加物、更には動脈硬化や心疾患の原因とも言われている酸化油やトランス脂肪酸がたっぷり含まれています。
これではビタミン、ミネラルはおろか、体の基盤を作るタンパク質も摂れていません。
この食生活を続ける事によって、私たちの身体が正常に機能するために必要なビタミン、ミネラルは在庫切れとなり、身体は思うようにパフォーマンスを発揮できないばかりか、大きな病気にも繋がりかねません。
<こんな食生活していませんか?>
☑︎コンビニやファーストフードで食事を済ます事が多い
☑︎週に2回はラーメンを食べている
☑︎1日の食事は炭水化物がほとんどを占めている
☑︎週に3回以上外食や飲み会がある
☑︎家での食事はお惣菜やレトルトなどが多い
☑︎甘いものが大好きで毎日食べてしまう
これらの食生活は、カロリーは足りているけれど、野菜や果物などの摂取が少なくなる傾向があるため、ビタミンやミネラルが欠乏しやすくなります。
このような食生活を改善するためには、まずは野菜不足を意識する事が大切です。
また、仕事の都合などで生活習慣を変える事が難しい場合でも、このままの生活を続ければいつか大きな病気になりかねません。大切な仕事もできなくなる可能性がある事を忘れないでくださいね。
忙しい方の対策としては、
・サプリメントを活用
・高速ミキサーを購入して野菜のスムージーを作る
など、手軽に多くのビタミン、ミネラルを摂取できる方法を取り入れて頂くことをおすすめします。
新型栄養失調が子供へ与える影響
新型栄養失調は大人だけではなく、子供にも増加しています。
厚生労働省が行なった「食を通じた子供の健全育成のあり方に関する検討会」の調査結果を踏まえ、
発育・発達の重要な時期にありながら、栄養素摂取の偏り、朝食の欠食、小児期における肥満の増加、思春期におけるやせの増加など、問題は多様化、深刻化し、生涯にわたる健康への影響が懸念されている。
としています。
この報告書には、子供の肥満だけでなく“痩せ”に関する問題も指摘されており、自分の体型に対して“痩せたい”とする女子の割合は小学校5、6年生で5割、高校生では9割に上る事がわかりました。
※厚生労働省HPより
無理なダイエットは心身ともに発育途中の子供達には大きなダメージとなります。
この時期に心身の発達に必要なビタミンやミネラルを欠乏させる事で、将来の健康状態に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
特に女子の場合、将来の妊娠・出産に悪影響を及ぼす事が懸念されているため、子供の食生活は親がしっかりと管理してあげましょう。
また、朝食を欠食させる子供の割合も増加しています。
厚生労働省が調査した「幼児の朝食の喫食状況」によると、
1歳~6歳で「週に1~2回しか食べない」子供が2%前後いること
”週に1~2回ぬく””週に3~4回ぬく”をあわせると10%前後になり、
朝食の欠食の問題も低年齢化している
と指摘されており、朝ごはんを必ず食べる子供の割合が年々減少している事がわかりました。
だからと言って菓子パン1個、おにぎり1個など、糖質のみの朝ごはんではビタミンBやマグネシウムなどの必須栄養素が欠乏し、集中力がなくなったり、眠くなったりする子供が増えてしまいます。
大人も同じく、電車の中ですぐ眠くなるという人は、ビタミン、ミネラルが欠乏することによって脳がしっかり働いていないという事が考えられます。
食生活を変えることで電車の中で居眠りしなくなった!という人は、新型栄養失調から抜け出せたということかもしれませんね。
毎日の小さな不調が積み重なればやがて大きな病気にも繋がりかねない・・・
新型栄養失調は現代病を引き起こす原点ともいえるでしょう。
新型栄養失調から抜け出すためのポイント
新型栄養失調から抜け出すためには、まず炭水化物のばっかり食べは卒業しましょう!
特に、
・小麦
・白米
・白砂糖
など精白した炭水化物には、ビタミンやミネラルはほとんど含まれません。
そればかりか、これらを食べることによって必須栄養素であるビタミンB群やマグネシウムなどの重要な栄養素が消耗されてしまいます。
一食に付き、手のひら一つ分はタンパク質を食べることを目安とするといいでしょう。
肉、魚、卵、豆類を少なくとも1種類一食に加えてください。
そして重要なのは、重要なビタミン、ミネラルの補給源である野菜がどれだけ食べれているか?です。
あなたが食べるその一食の中に、野菜はどのくらい含まれているでしょうか?
もし野菜が不足しているなと感じたら、サプリメントなどを活用することもおすすめです。
今日から意識して新型栄養失調対策!
栄養は、毎日必要なものであり、人によって必要量が違います。
「昨日食べたから今日はいいや」という訳にはいかないのです。
もし、新型栄養失調かもと思ったら、まずは出来ることから食生活を改善し、ご自身の体調を良く観察して、体調の変化を感じて頂きたいと思います。
栄養バランスのチェックには▼
いこらぼ(毛髪栄養検査)
https://icolumn.xbiz.jp/2021/04/21/mineralcheckicolab/