”腸内環境改善”で健康への第一歩を!

いこらぼ

体調不良の原因は”腸内環境”?

こんなお悩みを抱えていませんか?

『最近、なかなか疲れが取れない…』

『アレルギーがある…』

『肌荒れが気になる…』

その原因は、”腸内環境”にあるかもしれません。

腸内環境の悪化というと、まずは、お腹が張っていたり、下痢や便秘など便の形が不安定だったり、便の匂いが強かったり、腹痛があったり…といった胃腸系の症状を想像されると思います。

しかし実は、上記のような症状以外にも、全身の疾患に関連していることがあるんです。

例えば、先に挙げた”疲れが取れない”という慢性疲労や、アレルギー疾患、自己免疫疾患、皮膚疾患、精神・神経疾患などなど…。

例を挙げるとキリがないですが、腸内環境を整えることは健康的に生きる上で必要不可欠であると言えます。

腸は一体どんな働きをしているの?

腸はそもそも小腸、大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下降結腸、S状結腸)直腸に分けられます。

主な働きとして、小腸では消化された食べ物の栄養を吸収し、大腸では小腸で吸収されなかった水分を再吸収しています。

そして栄養を吸収された後のカスと、小腸・大腸の不要になった粘膜細胞が便として形成され、排出されます。

腸内環境はデトックスの要!

前項の通り、体にとって不要になったものが便として排泄されます。

”排便”は、本来毎日行われるべきもので、デトックスの重要な役割を担っています。

女性は便秘、男性は軟便に悩まされている方が多いかと思いますが、腸内環境の悪化が原因でそれらが起こっている可能性もあります。

腸には免疫を司る機能がある!?

”吸収”が主な機能である”腸”ですが、実は”バリア機能”というものも備わっています。

それが俗にいう”腸内フローラ”というもの。

私たちのお腹の中で、いくつもの種類の善玉菌が腸を守ってくれています。

それでは、いったい何から守ってくれているのでしょうか?

それは、栄養を吸収された後の食べかすや、有害金属、病原菌、毒素などの”不要なもの”

腸は、必要な栄養を吸収する場所であり、これらの不要なものの侵入を防ぐ場所でもあるのです。

この”腸のバリア機能”が壊れていると、不要なものが細胞の中に侵入し、炎症が起きてしまいます。

炎症が起きた結果、免疫が低下して、リーキーガットやアレルギー疾患、慢性疲労など、全身への影響が出てきてしまうのです。

また、うつ病の方も多くの場合、腸内環境が悪いことが知られています。

◆リーキーガット とは?
腸のバリア機能が低下して腸壁の透過性が上昇することで、本来、腸を透過しない未消化物や老廃物、微生物成分などが生体内に漏れ出す状態をいいます。
さらに、これらの物質が血流に入ることで体のさまざまな部位に運ばれ、炎症を引き起こすことで自己免疫疾患やアレルギー、感染症など多くの疾病の発症や憎悪に関わると考えられています。

◆うつ病と腸内環境の関係
近年、腸内細菌叢、腸管そして脳機能の間に双方向性の関連を示唆する研究結果が次々に報告されており、大うつ病性障害(うつ病)や双極性障害(躁うつ病)との関連が注目されるようになってきました。
うつ病患者の腸内細菌叢にはビフィズス菌や乳酸菌、その他の特定の細菌が少ないといった報告があります。

 

腸内環境を知るにはどうすればいい?

このように、私たちの健康に様々な影響を及ぼす”腸内環境”
それでは、自分の腸内環境は、一体どのように把握することができるのでしょうか?

慢性疲労がない、うつ症状がない、花粉症、アレルギー症状がないこともチェック項目のひとつですが、
下記のような方法で簡単にチェックすることができるんです。

◆朝起きた時の舌の状態をチェック
朝ごはんを食べる前に、舌の状態を確認しましょう。
ピンクの舌だったら腸の健康状態は良好です。
舌に苔がべったり付いている場合は、消化が悪い状態を表しています。
食べ過ぎていないか?よく噛んで食べているか振り返ってみましょう。
うっすら白い苔が付いている状態は問題ありません。

◆便の状態を確認する
柔らかいバナナのような硬さで、ちょうどいい茶色(すごく黄色でもなく黒でもなく、濃い茶色でもない)な便でしょうか?
強い匂いはなく、太い便、そしてきちんと沈む便が理想です。
回数は1日2回あるとより良いですね。
1日1回とは限りません。きちんと便の状態を毎回確認してみましょう。

◆おならの匂いチェック
便の匂いでも同様にチェックできます。
腸内のpHによっては腐敗が進行してしまって匂いがきつくなる傾向があります。
正常なおならは臭いません。

◆気分のチェック
腸内環境は気分にも関わっています。
落ち込んでいたり、やる気がない状態ではないでしょうか?

これらのチェック項目に一つでも該当してしまう方は、腸内環境が悪くなっている可能性があります。
ぜひご自身でチェックしてみてくださいね。

腸内環境を整えるには?

セルフチェックができたら、次は、どうやって腸内環境を整えるのかを見てみましょう!

◆水溶性食物繊維を多く摂る
ごま、切り干し大根、ごぼう、モロヘイヤ、キノコ類、海藻類、豆類など水溶性食物繊維が多く含まれる食品の摂取
※お米も白米でなく、玄米にすることで、6倍の量の繊維を取ることができます。

◆善玉菌の維持
発酵食品、プロバイオティクス、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌の摂取

◆腸内の免疫力アップ
ビタミンD,ビタミンA、亜鉛、マグネシウム、たんぱく質、鉄分、オメガ3の摂取

◆定期的な排便の維持
プロバイオティクス、水溶性食物繊維、マグネシウム、オメガ3の摂取

上記のように、腸内の細胞維持に欠かせない栄養素を摂取いただくとともに、生活習慣の改善をいただくことも重要です。

・適度な運動
・適切な水分の摂取
・末消化物が原因の炎症を防ぐため、咀嚼回数を増やす

サプリメントなどを活用いただくのもとても有効ですが、ぜひ普段の生活環境も振り返っていただき、
より健康な毎日を目指してみてくださいね。

Writting

薬剤師、ヨガインストラクター
prana yoga主催、アナンディア代表
血液検査データよりさらなる健康を目指す方へのアドバイザー兼セラピスト
熊崎 歩
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